自己分析が気持ち悪い3つの理由【現役人事のインタビューあり】

悩む就活生
自己分析って気持ち悪いなぁ。企業に合わせて自分の強みを無理に作っているみたいで、本当の自分がわからなくなってきた。このままで就活は大丈夫なのかなぁ?

 

今回は、こんな就活生のお悩みを解決します。

 

この記事でわかること

・自己分析が気持ち悪い3つの理由
・「自己分析が気持ち悪いです」←人事がこの悩みに回答

 

自己分析をしている中で、気持ち悪いと感じた就活生も多いはず。

 

そこで今回は、自己分析が気持ち悪い3つの理由を解説していきます。

 

後半パートでは、これまで1万人の就活生と面接を重ねてきた人事コンサルタントにインタビューをしつつ、自己分析って実際のところどうなの?といった疑問をぶつけていきます。

 

先に解決策をお話します

自己分析が気持ち悪いと感じるのは「徹底的に向き合っているから」というのが大きな理由です。もちろん、徹底的に向き合うことは間違いじゃないですが、疲れてしまう就活生もいるかもですね。なので『ミラベル』などの自己分析ツールを使いつつ、5分ほどで自己分析をしてしまうのがベストかなと思います。

>>ミラベルで自己分析をする

 

自己分析が気持ち悪い3つの理由

自己分析が気持ち悪い3つの理由

 

気持ち悪いと感じる理由は、以下の3つです。

 

  1. 企業に合わせて強みを作っている
  2. 長所ではなく、短所ばかり見えてしまう
  3. 知らず知らずのうちに、よく見せようとする

 

では、順に説明していきますね。

 

①:企業に合わせて強みを作っている

 

おそらく、自己分析をする際、以下のような思考の流れになっていませんかね。

 

  1. 第一志望の企業が求める人材は「周りを巻き込める人」
  2. このエピソードでは「周りを巻き込んだ」かも
  3. よし、僕の強みは『周りを巻き込む力』だ。あまり自信ないけど…

 

こういった感じで、自己分析を始める起点が「企業」なんですよね。

そのため、「気持ち悪い…」と感じてしまうのかもです。

 

②:長所ではなく、短所ばかり見えてしまう

 

ついついやってしまいがちですよね。

なぜなら、自己分析をしていると、自分の「良いところ」よりも、結局は「あまり良くないところ」を見つけてしまうから。

 

解決策:別にNo,1になる必要はない

おそらくですが、自己分析をしている中で「あまり良くないところ」に目がいくのは、『他の人と比べているから』なんですよね。

 

しかし、別に日本中の就活生の中でNo,1の強みを持つ必要はありませんよ。というか、上には上がいますからね。

 

なので、あなた自身が「これって長所かも?」と思うポイントを『あなたの長所』に設定すればOKです。

 

③:知らず知らずのうちに、よく見せようとする

 

自己分析をしていると、無理に長所などを作ろうとして、よく見せようとしてしまいがちですよね。

具体例としては、以下の通り。

 

  1. アルバイト中に、お客さんと話した
  2. 〜〜よく見せようとする自己分析〜〜
  3. お、自分は「コミュ力」が強みだな

 

ちょっと大袈裟かもですが、こんな感じ。

もちろん、そういったように「よく見せたい気持ち」はわかりますが、逆に話を盛りすぎたりすると、企業の採用担当者からすれば、『違和感』を覚えてしまいますからね。

 

「自己分析が気持ち悪いです」←人事がこの悩みに回答

「自己分析が気持ち悪いです」←人事がこの悩みに回答

 

ここからは、ちょっと人事にインタビューです。

 

就活生が自己分析をする必要性とは

 

就活生:自己分析ってなんでしなきゃいけないんですか?

 

人事:やらなきゃいけないということはないんです。自分が行きたい企業が明確に決まっていて、自分が入社したい理由や適性をはっきり説明できるなら必要ないと言えるでしょう。例えば、長期インターンでその企業に入っていて、お互いのことをよく知っていて、企業の人事もその人が活躍できると知っている状態ならいらないですよね。

 

就活生:そんな状態ではないですね。だとすると、やっぱり必要ですか?自己分析。

 

人事:多くの場合は、自分が働いたこともない企業を探すことになると思います。その場合は、まず就活生が自分のことをよく知ってから、自分にどんな企業があっているかを知って、企業側にも自分のことを伝える必要があります。そのために、自己分析は必要なんです。

 

自己分析を企業に合わせてやるのはOKか

 

就活生:ただ、自己分析をしている内に、企業に合わせて自分の長所を作ってしまいます。これって良くないですかね?

 

人事:誰でも受かりたい気持ちはあるので、少しは仕方ないと思います。例えば、好きな人と初めてデートをすることになった時に、少し相手の好みを意識して服を選ぶ人もいらっしゃるかと思います。

 

就活生:そうですね、多少はお化粧もするし、洋服も普段よりきれいなものを着ていきます。

 

人事:でも、その程度が自分でも気持ち悪くなってしまうようなものであった場合、相手にも違和感を与えてしまうと思います。就活の場合も同じで、多少自分のことをよく見せようとするのは仕方ないのですが、あまりにそれが過ぎると相手に違和感を与えてしまうし、「自分のことを隠したり嘘をついたりしているのでは」と思われると評価も低くなってしまいます。恋愛であっても、本心を見せてくれない人とは付き合いたくないですよね。

 

就活生:なるほど……たしかにそうですね。ただ、企業に気に入られそうな人物像と、自分の性格が合っていない場合はどうしたらいいですか?例えば、商社に入りたい場合、体育会系の元気で明るい人がいいのかなとか思うんですが……。

 

人事:企業に気に入られそうな人物像に自分を合わせるのではなく、自分の強みをどうやってその企業で生かせるかを考えるのがいいと思います。強みでもないことを強みとして話したとして、説得力が生まれないですよね。たとえば、研究室で1人で実験ばかりしていた人が、その経験をあたかもチームプレーのように紹介するのは無理があるし、説得力がないですよね。それよりも、ストレートに「1人で粘り強く研究を頑張ってきた、それは御社でこのように活かせると思います」と言ってもらった方が説得力があります。

 

就活生:なるほど……。とはいえ、企業の求める人物像とズレがあると良くないのかな、と思ってしまうんですが。

 

人事:例えば「コミュニケーション能力がある人を募集しています」とホームページに書かれていたとして、その企業が「粘り強い人材」や「ミスをしない正確性」を持つ人材を求めていないということはありません。もちろん極論ですが、たとえば強みが「すごく陶芸が上手いです」であれば、うちの会社には必要ないかな……と思われる可能性もあります。そうではない大概の強みは、どの企業でも必要とされるものです。ですので、ご自身の長所をそのまま伝える方が良いと思います。

 

自己分析で見つけた長所に自信がない場合は

 

就活生:自己分析して、自分を知れば知るほど大したことない人間だなとげんなりしてしまいます。コミュニケーション能力がある方かなとは思いますが、そんなのもっとある人もたくさんいるし……。

 

人事:企業側としては就活生の方がどんな方か知りたい、と思っているというだけで、べつにその世界のナンバー1を求めている訳ではありません。世界一コミュニケーション能力が高い人なんて、いませんしね。人と比べず、自分の中で長所であると思える所を伝えてもらえればいいですよ。

 

就活生:そうですか、それを聞いて少し安心しました。とはいえ、深堀すればするほど自分の短所ばかり見えてきてしまって。なんだか辛くなってきました。

 

人事:自分の長所は自分で気づきにくいものなんです。例えば「細かいところによく気が付く」「つらそうな人がいたら、すぐに声をかける」「人から相談を受けやすい」など、本人は気が付いていないけれど、人から見ると気づくような長所もあります。他己分析をしてもらうと、自分一人で考えているだけでは見えてこない長所が見えてきますよ。できれば家族やバイト関係の人、部活やサークルの人など幅広い方面の知り合いにお願いするのをお勧めします。

>>参考:【完全版】他己分析のやり方を5ステップで解説【実例ありです】

 

まとめ:自己分析が気持ち悪い理由は3つ

まとめ:自己分析が気持ち悪い理由は3つ

 

今回は、自己分析が気持ち悪い3つの理由について解説をしました。

 

自己分析が気持ち悪い理由

  1. 企業に合わせて強みを作っている
  2. 長所ではなく、短所ばかり見えてしまう
  3. 知らず知らずのうちに、よく見せようとする

 

上記の通りですね。

就活をしていく中で、自己分析は避けては通れない道です。

 

だからこそ、「気持ち悪い…」と思うかもですが、本記事の「自己分析が気持ち悪いです」←人事がこの悩みに回答を参考にしつつ、進めていきましょう。

 

なお、自己分析のやり方については【簡単】自己分析のやり方と書き方を徹底解説【過去・現在・未来】でまとめていますので、そちらを読んでみてくださいね。