エントリーシートの書き方を5ステップで解説【コレを見ればOK】

悩む就活生
エントリーシートの書き方が知りたいな。強いエピソードや自慢できる経験がない僕でも選考を通過できるようなエントリーシートは書けるのかなぁ?

 

今回は、こんな就活生のお悩みを解決します。

 

この記事でわかること

 

就活をしていく中で、必ず書かなければいけない「エントリーシート」ですが、「どうやって書けばいいのかわからないよ…」という就活生も多いですよね。

 

そこで今回は、エントリーシートの書き方を5ステップで丁寧に解説していきます。

 

この記事を読み終わる頃には、選考に通過できるようなエントリーシートの書き方をマスターできているはずですよ。

 

※本記事は15,000文字ほどの超ボリューミーな記事です。なので、ブックマークなどにしておいて、いつでも見返せるようにしておいてくださいませ。

 

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エントリーシートの書き方①:提出する理由の理解

エントリーシートの書き方①:提出する理由の理解

 

まずは、「どうして企業は就活生にエントリーシートを提出させるのか?」を理解しておきましょう。

 

結論:短い時間で選考を行うため

 

エントリーシートを提出してもらうことで、企業側はいちいち面接に呼んで直接話さなくても、短い時間で多くの候補者を選考することができますからね。

そして、企業の選考官が1枚のエントリーシートを読むのにかける時間は、下記の通り。

 

だいたい1枚1分未満です。

 

おそらく、就活生の中には1日や2日かけて一生懸命にエントリーシートを書いた方もいるはず。しかし、実際に企業の選考官に見られるのは「1分未満」です。

 

なので、本記事のエントリーシートの書き方を実践することで、1分未満でも企業の選考官が「面接で会ってみたい」と思ってもらえるような文章を書くことができますよ。

 

通過するESと落ちるモノの3つの違い

 

では、「通過するES」「落ちるES」の違いが気になる就活生も多いはず。

結論として、大きく3つの違いがあります。

 

  • 読みやすいES
  • 説得力のあるES
  • わかりやすいES

 

上記の通りです。

よくある就活生の質問で「インパクトや他の学生にはない独創性は必要ですか?」と聞かれますが、そのようなものは必要ありませんよ。

 

そのため、強いエピソードや自慢できる経験がなくてもOKです。

 

エントリーシートの書き方②:書く上でのルールを理解

エントリーシートの書き方②:書く上でのルールを理解

 

次に、エントリーシートを書く上で必要な3つのルールについて理解しておきましょう。

 

  1. 設問に答える
  2. 結論ファーストで書く
  3. 具体的に書く

 

では、順に説明していきますね。

 

①:設問に答える

 

突然ですが、以下のESを読んでみてください。

 

設問:学生時代に最も力を入れたことは何ですか?(ガクチカ)
回答:私はバトミントン部の活動で柔軟性を身に付けました。
関東大会出場を目標に掲げ、大会に尽力しておりました。自分は高校まで未経験であったためにチームの中での実力は下位で、チームメイトに追いつくために週3日2時間以上練習していましたが、実力が上がらず…。

 

というわけで1つ目のルールは、「設問に答える」です。

上のエントリーシートをもう1度振り返ってみてください。

 

「学生時代に最も力をいれたことは?」に対して、「部活動で柔軟性を身に着けました」は、答えになっていませんよね。

なぜなら、柔軟性を身に付けたかどうかは、聞かれていないからです。

 

このように、「設問に答えよう」と言われると、「わかっていますよ」と答えるかもですが、ついついアピールのために空回りしてしまうことが多い。

 

繰り返しですが、企業の選考官はあなたのエントリーシートを5分も10分もじっくりと読んでくれません。

 

なので、上記のようなESを見ると、1行目だけで、「あ、この人は聞かれたことを正しく理解する力がないな…」と認識されてしまい、書類を通過することが難しくなります。

 

面接もESと同様です

ちなみに、面接の場合もエントリーシートと同じことが言えます。

 

いくら自分のエピソードや強みをアピールしても、それが面接官が質問した内容とずれてしまっていたら、評価されません。

 

というのも、こんな人を採用してしまうと仕事においても、上司や先輩からの質問に対して、しっかりと回答できないのではないかと思われてしまいますからです。

 

そのため、「設問に対する答えになっていること」を面接でもエントリーシートでも意識しておきましょう。

 

②:結論ファーストで書く

 

先ほどと同様に、以下のESを読んでみてください。

 

設問:あなたが当社を志望する理由を教えてください。
回答:自分は、今後社会や企業がどのように変化したとしても、自立して生きていけるような人間になりたいと思っています。なぜなら、最近は伝統的な大企業が経営難に陥るケースやAIによってそれまで人間がしてきた仕事が代替されるなど、大きな変化が生まれつつあるからです。その中でも、就職活動において多くの企業を見ていくなかで、「ITの成長」というワードをどの企業さんでも耳にし、ITに関する能力、具体的にはシステムの要件定義や設計などの能力を身に着けたいと思い、貴社を志望しました。

 

上記のESで、「企業の志望理由」は後半の以下の箇所ですよね。

 

「ITに関する能力、具体的にはシステムの要件定義や設計などの能力を身に着けたいと思い、貴社を志望しました。」

 

そうであれば、最初に志望理由を書きましょう。そして、その後に「そう思うに至った経緯」や「そう考える根拠」を書くべきですよ。

結論が最初に来ていない文章だと、「何を言いたいのかわかりにくい文章だな…」となってしまう可能性がありますからね。

 

ポイント:PREP法を使いましょう

ビジネスシーンでよく使われている文章の書き方で、「PREP法」というものがあるので、ご紹介しておきますね。

 

  • P=Point(結論)
  • R=Reason(理由)
  • E=Example(具体例)
  • P=Point(結論を繰り返す)

 

上記の通りでして、エントリーシートでも使える方法なので、ぜひ活用してみてください。

 

③:具体的に書く

 

3つ目も引き続き、下記の「ES①」と「ES②」をそれぞれ読んでみてください。

※ちょっと長いかもですが、大きな違いありです。

 

ES①

カフェでのアルバイトで、バイトリーダーとしてスタッフをまとめ販売目標を達成させたことです。リーダー就任当時は売り上げが伸び悩んでいたため、新商品発売日を機に1日60杯の販売目標を掲げて売り上げの向上を目指しました。
リーダーとしてまずはスタッフ全員の意識の向上をはかるため、目標数と販売数を表示するボードを作り、「あと何杯売れば目標を達成できるのか」を可視化しました。
また、第一声で新商品をお勧めしたり、ドリンク制作時間を短くして回転率を上げたり、好事例をスタッフ全員で共有する仕組みを導入するなどの工夫を行いました。
その結果1日平均で72杯を販売し、新商品売り上げにおいて全国450店舗中4位の結果を得ることができました。

 

ES②

大学のマーケティングゼミに最も力をいれました。私の将来の目標は、企業のマーケティングや新商品開発に関わることです。この目標に向けて多くのことを学べると考え、ゼミを選びました。同じゼミの同期はそれぞれ多様な価値観を持っていたため、同期からもたくさんのことを学ぶことができました。達成できないような困難な課題に対してはみんなで何度も集まって話し合いました。時にはつらい時もありましたが、みんなが同じ方向を向いて試行錯誤を繰り返し行った結果、乗り越えることができ、これまでの人生で最高の達成感を味わうことができました。
この経験から、あきらめずにみんなで協力することの大切さを学びました。

 

どうでしょうか。

おそらく、「ES①」の方が「努力しているね」というのが伝わったのではないかと思います。

 

というわけで、3つ目のルールは、「具体的に書く」です。

 

とはいえ、「具体的に書くってなに?」という就活生が多いかもなので、具体的にエントリーシートを書くコツを3つ解説していきますね。

 

具体的に書くコツ①:定量的に伝える

定量的というのは、「数字を用いて説明しよう」ということです。

※定量的の他に「定性的」という言葉があるのですが、それは定量的の意味の逆。

 

定量的と定性的の違いは、以下の通り。

 

  • 定量的:夜中の1時まで勉強した
  • 定性的:一生懸命、勉強した

 

上記のように、定量的の場合は「数字」が使われていますよね。

また、こういった話をすると、よく下記のような質問をされます。

 

「自分が頑張ってきたことは、結果が数字に表せないので定量的に書けません…」

 

具体的には、以下のようなものですね。

 

  • 部活を頑張ったけど予選敗退
  • コンクールに成功したけど、順位や賞がない
  • 文化祭実行委員として成功させたけど数字で表せない

 

つまるところ、「定量的に書きましょう」というのは、「結果としての数字」だけではありません。

むしろ、自分が頑張ってきた「努力・プロセス」の方を、定量的に書くことの方が重要です。

 

・週3回の頻度で打ち合わせをした
・ゼミの準備に毎週10時間以上準備をした
・毎日2時間は受験勉強をし、1年継続した

 

このように、結果としての数字を表せない方は、「努力・プロセス」の方を定量的にエントリーシートに書けばOKです。

 

具体的に書くコツ②:客観的に伝える

課題の難易度や努力の程度は、主観的な表現ばかりだと伝わりづらいですよね。

 

例えば、「達成できないような難しい課題に挑戦した」というのは主観的な表現で、どのくらい難しいのかがわからない。

 

なので、「過去5年で1度も達成されたことがない課題」といった表現に変更すると、客観的になりますね。

 

また、似たような具体例で「自分で大きな成長を感じた」というのは主観的なので、「お客さまからお褒めの言葉をいただいた」ということの方が、より客観的で説得力がありますよ。

 

具体的に書くコツ③:感情を伝えすぎない

確かに、感情や想いは大切です。

とはいえ、想いばかりで自分の行動が書かれていないと、選考官はその人のことをどう評価していいのかがわかりません。

 

努力とは行動のことであり、行動によって仕事の成果は生まれるからです。(当たり前ですが)

 

良いエントリーシート(=通過率の高い)ほど行動が具体的に書かれていて、良くないエントリーシートほど行動が書かれている箇所が少ない、という傾向があります。

 

そのため、感情を伝えつつ、あなたの努力もエントリーシートに書くことが重要です。

 

補足:エントリーシートでは「時制」が重要

 

いよいよ「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」の書き方について解説していくのですが、その前にそれぞれの時制の違いを理解しておきましょう。

 

  • ガクチカ:過去
  • 自己PR:現在
  • 志望動機:未来

 

こちらの通り。例えば、自己PRの場合は現在の時制なので、「〇〇のような強みがあるので、企業に貢献できますよ」という意味ですね。

 

なお、このあたりも含めて次の章からは解説していきます。

 

エントリーシートの書き方③:ガクチカ編

エントリーシートの書き方③:ガクチカ編

 

いよいよガクチカ編ですね。

※ガクチカとは、いわゆる「学生時代に力を入れたこと」です。

 

ガクチカで見られるポイント

 

結論、「どれほど努力できる人なのか?」ということを企業の採用担当者は見ています。

 

つまり、「入社した場合、仕事をどれだけ頑張ってくれそうか?」ということ。

 

社会人で実績を上げている人は、仕事で困難にぶち当たり、努力によってそれを乗り越えてきた人です。時にはやりたくないことや辛い仕事もあったかもしれませんが、それを歯を食いしばって頑張り抜いてきた人たちです。

 

したがって、困難な状況においてどれだけ頑張れるか?というのは採用決定のための大事な要素ということです。

 

困難を克服した系のエピソードが良い

就活生の間で、「困難を克服した系のエピソードが受けるらしいよ」とウワサされるのは、「困難な状況においてどれだけ頑張れるか?」を実現できているからです。

 

「ただただサークルが楽しくて仕方がなかったので、時間を忘れて没頭しました」というのは素晴らしいことですが、「仕事で困難にぶつかったとき、踏ん張ってくれるだろうか?」といった点で、懸念を持たれてしまう可能性はあります。

 

なので、その中でも辛かったことや、高い目標に向けて頑張ったことなどがあれば、それも書くようにしましょう。

例えば、下記のようなことです。

 

  • 高いレベルの先輩に追いつこうと頑張ったこと
  • 練習をしてもタイムが伸び悩み、粘り強く努力したこと
  • 期日に間に合わせるために寝る間を惜しんで努力したこと

 

以上を踏まえて、「ガクチカ」で見られているのは、『困難を突破する努力』です。

 

ガクチカのテンプレートをご紹介

 

ガクチカには、伝わりやすくするための型(=文章構造、わかりやすく言うと書く順序)があるのでご紹介します。

 

  1. 何のエピソードか
  2. 目的や目標
  3. 当時の状況や課題
  4. 具体的な行動
  5. 行動をした結果
  6. そこから学んだこと

 

では、上記の6つの中から、いくつかのポイントをピックアップして解説しますね。

 

①:エピソードでは、結論ファーストで書く

繰り返しですが、企業の採用担当者は1枚のエントリーシートにつき1分ほどしか目を通しません。

そのため、「何のエピソードか」わかるように、結論ファーストで書きましょう。

 

なお、アピールできそうな役割や成果・結果があるのであれば最初に書いておくのは賢いやり方ですね。

 

例えば、「設問:学生時代に力を注いだことはなんですか?」という場合は下記の通り。

 

改善前

回答:私は学生時代に最も力を入れたのは、バトミントン部での活動です。

 

改善後

私が学生時代に最も力を入れたのは、バトミントン部で部長として、チーム初の県大会出場に導いたことです。

 

上記の方が、企業の採用担当者に「お、ちゃんと読んでみようかな」と思わせる導入になっています。

 

②:「具体的な行動」に文字数を使おう

通過しやすいエントリーシートの特徴に、「具体的な行動に文字数を使っているケース」が多いです。

一方で、通過しにくいエントリーシートは、具体的な行動がほとんど書かれていません。

 

なので、「具体的な行動」はエントリーシートを読んだだけで、企業の採用担当者がイメージできるくらい細かく書きましょう。

 

③:必ずしも学んだことを書く必要はない

ガクチカについて書くとなると必ず、「この経験から何を学んだか?」を書く人がいますが、必ず書く必要はありませんよ。

なぜなら、「設問で聞かれていないから」です。

 

「この経験から何を学んだか?」を書くことで文字数が足りなくなって他を削るくらいなら、思い切って消してしまいましょう。

 

※もちろん、設問で「頑張ったこととそこから何を学んだかを書きなさい」となっている場合は、必ず書かなくてはいけませんよ。

 

というわけで、ガクチカのテンプレートは以上になります。

なお、いきなり指定の文字数を書くのではなく、「書きたいことを箇条書きにする」→「テンプレートの順番に並べる」→「文字数を削る」というステップを踏めばOK。

 

ガクチカのコツ①:具体的に行動を書く

 

より通過率をグッと高めるために、1度書いたエントリーシートの中で「具体的な行動」が書かれているかをチェックしてみましょう。

こちらも具体例をお見せしておきますね。

 

ESで書いたガクチカ

高校三年次、バスケットボールの部活動で全国大会の出場を目指して努力したことだ。
当時は実力のある選手が数名いたため、5年ぶりの全国大会出場を目指していた。試合に出場できる選手は非常にモチベーションが高かったが、一方で試合に出場できない選手や下級生は練習に対してもモチベーションが低いという課題があった。
試合に出られないメンバーや下級生のモチベーションを上げることで上位のメンバーにも自分のポジションを奪われるかもしれないという危機感が芽生えて練習が活性化すると考えた私は、まずは試合に出られないメンバーや下級生が何を考えているのかを把握することが大切だと思い、彼らと積極的にコミュニケーションを取り、練習後ご飯に誘ったりした。
結果、試合に出られないメンバーや下級生もモチベーションが上がり、練習に積極的に参加するようになったことでチームに一体感が生まれ、全国大会出場を達成した。

 

ガクチカを分解

①:何のエピソードか
高校三年次、バスケットボールの部活動で全国大会の出場を目指して努力したことだ。
②:目的や目標
当時は実力のある選手が数名いたため、5年ぶりの全国大会出場を目指していた。
③:当時の状況や課題
試合に出場できる選手は非常にモチベーションが高かったが、一方で試合に出場できない選手や下級生は練習に対してもモチベーションが低いという課題があった。
試合に出られないメンバーや下級生のモチベーションを上げることで上位のメンバーにも自分のポジションを奪われるかもしれないという危機感が芽生えて練習が活性化すると考えた私は、まずは試合に出られないメンバーや下級生が何を考えているのかを把握することが大切だと思い、
④:具体的な行動
彼らと積極的にコミュニケーションを取り、練習後ご飯に誘ったりした。
⑤:結果
結果、試合に出られないメンバーや下級生もモチベーションが上がり、練習に積極的に参加するようになったことでチームに一体感が生まれ、全国大会出場を達成した。

 

どうですかね。具体的な行動の部分が、極めて少ないですよね。

そして、上記のエントリーシートを読んだ企業の採用担当者の感想は、下記です。

 

「なるほど、この学生が大学時代に最も努力をしたことは、『部活で下級生たちと積極的にコミュニケーションをとり、ご飯にも行ったこと』なんだな。ウチの会社に入社して粘り強く努力してくれるか、さっぱりわからない…」

 

このように、通りにくいエントリーシートの特徴は「④:具体的な行動」の記述が総じて少ないです。

なので、同じエピソードでも、以下のように書くことで、努力が伝わりやすくなります。

 

④:具体的な行動(改善後)

そこで副部長であった私は、まずは試合に出られないメンバーや下級生と練習後必ず話しかけて彼らの部活に対する想いや意見を聞き、心を開いてくれない部員に対しては個別に食事に行くなどして本音を聞き出すことに努めた。3週間程度で部員約50名全員の話を聞くことができたため、彼らの意見を他の幹部及び顧問に共有して話し合い、定期的にメンバー入替戦をするなどの改善策を企画し、実施した。

 

上記の通りですね。

同じエピソードでも書き方を変えれば、グッと通過率が高くなるエントリーシートになりますよ。

 

ガクチカのコツ②:あなたの努力を書く

 

努力についてはたくさんかけている。

ただ、それはチームとしての努力であって、あなた自身がどれほど頑張ったのかがよくわからない。というガクチカもよく見かけます。

 

ゼミの課題で、チームでプレゼンを作成したことだ。最初はチームメンバーがそれぞれ自分のパートのプレゼン資料を作成し、前日にそれをつなぎ合わせて発表資料を作っていたため資料の見た目がバラバラで「わかりにくい」と指摘をされてしまった。
そこでチームメンバーと話し合い、発表の3日前までに全員の資料を集めて統一した形式の一つのプレゼン資料にまとめることにした。発表の3日前という期日に一人も遅れることなく資料を作り切るのは大変であったがチームで共有のタスク管理ツールを用いて期日漏れを防いだ。結果誰の目にもわかりやすい資料を作ることができ、学科の5チーム中で最も高い評価を得ることができた。

 

このように、チームとしては試行錯誤をして努力していることがわかりますが、面接官が知りたいのはチームの中での『あなたの努力』です。

なので、もしあなた自身が努力をしているのであれば、それがわかるように書きましょう。

 

  • 発表の3日前までに全員の資料を集めることを提案した
  • 全員分の資料を提出してもらい、それを2日間かけて統一した形式の資料にまとめた

 

上記のように、あなたが行った努力だとわかるような書き方をしましょう。

 

逆に、チームとしてはよく取り組んでいて結果も出ているが、自分は個人としてはあまり努力しなかった場合、そのエピソードをガクチカで書くのはおすすめしません。

 

なぜなら、個人の努力がよくわからないエントリーシートになってしまうし、書類選考を通過したとしても、面接で「あなたは何を行ったの?」と聞かれて、努力していないことがバレてしまうからです。

 

そのため、ガクチカには『あなたが努力したエピソード』を選び、あなたが努力したことが分かるように書きましょう。

 

なお、今回は「エントリーシートの書き方」ということで、ガクチカに関してはザックリと解説しました。「もう少し詳しく知りたいよ…」という就活生は【就活攻略】ガクチカの書き方を3ステップで解説【例文&テンプレ】もセットで読んでみてくださいね。

 

エントリーシートの書き方④:自己PR編

エントリーシートの書き方④:自己PR編

 

お次は、自己PRの書き方をマスターしましょう。

 

前提:自己PRの書き方を学ぶ前に「強み」を見つけておくべき

 

まずは、、、少しだけ前提部分です。

 

自己分析をしつつ、強みを見つけましょう。

 

というのも、自己PRでは「強み」+「エピソード」を書く必要がありまして、その『強み』をそもそも知っておかないと、いくら書き方を学んでも、エントリーシートが書けないからですね。

 

とはいえ「強みを見つける=面倒だな…」と思うかもですが『ミラベル』などの自己分析ツールを使えばOKです。

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質問に答えていくだけで、5分ほどで自己分析ができますからね。

忙しい就活生におすすめです。

 

自己PRで見られるポイント

 

結論、「その企業で活躍するための能力・長所を持っているか」です。

というのも、日本の新卒採用の多くは「ポテンシャル採用」「未経験者でも歓迎」となっているからですね。

 

そんな一般的な新卒採用において、自己PRで見られているのは、「活躍できるかどうか」であり、必ずしも資格や実務経験を聞きたいわけではないということ。

 

なお、もう少し自己PRの書き方について深掘りをしていきます。

 

自己PRのテンプレートをご紹介

 

自己PRは、以下の3ステップで書き方をマスターすればOK。

 

  1. アピールポイント
  2. その根拠となる具体例
  3. 会社でどう活かせるか

 

なお、イメージしにくいかもなので、具体例をお見せしますね。

 

私の強みは「自分で立てた目標に向かってあきらめずに努力する」ところである。私は中学生の時にフランス文化に興味を持ち、「大学に入ったらフランスに1年間留学する」と決めた。最初は不安に思っていた両親に対して、「留学費用はアルバイトで稼ぐ」「4年間で卒業する」「フランス語だけでなく英語の勉強にも力を入れる」ことを約束した。
そのため、大学では1年次から週4で1限~5限まで授業を履修し、通学時間で予習復習を行い、残りの平日1日は語学学習に充て英会話レッスンに通った。夜間及び週末はアルバイトに時間を費やした。特にテスト前などは睡眠時間が十分に取れずに体力的に厳しく、両親も留学費用の援助を申し出てくれたが、自分で決めた目標を放棄することが許せなかったため、諦めずにやり遂げた。結果、1・2年次で卒業単位をほぼ取得して、3年次に1年間の留学を果たした。この強みを活かして、今後仕事で困難に直面した際も、目標に向かってあきらめずに努力を続けられると考えている。

 

上記のように、「強みを書く」→「根拠を示す」といった流れですね。

 

※例えば、あなたの強みが『忍耐強く努力ができる』だったとして、「親からよく言われます」といっても説明になる訳はないので、過去に「その強みが発揮された具体例」で説明するしかありません。

 

そこで、先ほどガクチカで使用した書き方を転用すればOKです。

 

  1. 何のエピソードか
  2. 目的や目標
  3. 当時の状況や課題
  4. 具体的な行動
  5. 行動をした結果

 

こちらの通りですね。

つまり、「①:アピールポイント」→「②:その根拠となる具体例(ガクチカの書き方)」→「③:会社でどう活かせるか」という3ステップですね。

 

質問:企業によって、強みを変えるべき?

 

結論、強みを変える必要なしです。

こちらの理由について2つ解説しますね。

 

理由①:強みはどの企業でも役に立つ

例えば、あなたの強みが「粘り強く努力できる」だとしましょう。

当たり前ですが、「努力しちゃう人はいらないんだよね…」という企業はないですよね。

 

つまり、企業Aに入社して役に立ちそうな強みは、企業Bでも企業Cでも役に立つ可能性が高いということです。

 

もちろん、企業によってより重視するポイントは違いますが、その強みがあるからと言ってマイナスポイントになることはめったにありません。

※なお、ここまで読んで「企業によってより重視するポイントが違うのであれば、自己PRもかき分けるべきでしょ?」と思った方はかなり鋭いですね。その疑問を持ったまま、もう少し読み進めてみてくださいませ。

 

理由②:「得意」と「できる」は違う

例えば、あなたの自覚している強みが、「粘り強く努力できること」だったとしましょう。

一方で、これからエントリーシートを書こうとしている企業の人材要件に、「協調性がある人」と書かれている。

 

「これは自分の強みとは違うじゃないか…?」ということで、あなたは過去のエピソードを振り返り、「自分に協調性がある」と言えるようなエピソードを見つけて自己PRに書こうとするかもしれません。

 

このようにして書かれたエントリーシートでは、読み手(選考官)に伝わるのは、「この人には協調性がある」ということくらいで、「協調性がめちゃめちゃ強い人だなぁ」とは思われないでしょう。

 

他の就活生で、「本当に協調性を強みとしている人」と比べると、その差は歴然となるはず。つまり、「得意であること」「それが(人並みに)できること」には大きな違いがあるということ。

 

イメージするなら、「ステーキを毎週食べています」と「まぁステーキも食べたことあります。」くらいの違いがありますね。

 

なので、自己PRについては、(一部例外を除いて)書き分けなくていいですよ。あなたが最も強みと思えるものを、堂々と書きましょう。

 

一部の例外とは?

結論、理由①と②の裏返しです。

 

  • 自覚している強みが複数ある時
  • どう考えてみてもその会社の仕事に強みが活かせそうもない時

 

こちらの通り。また、上記のような強みを使い分ける場合は、企業の研究をして、仕事のイメージをあなたなりにしてみることは大切ですよ。

その上で、あなたの強みが「少しでも活かせそうだ!」と思うのであれば、あなたの自覚している強みを自己PRに書きましょう。

 

エントリーシートの書き方⑤:志望動機編

エントリーシートの書き方⑤:志望動機編

 

最後は、志望動機の書き方です。

やっぱり、あなたが内定を勝ち取れるかどうかは、「志望動機の熱量」が大きく影響してくるので、書き方をマスターしましょう。

 

志望動機で見られるポイント

 

結論、志望動機では以下の2点が見られています。

 

  • 企業へ入社したいと思っているか
  • 入社後、モチベーションを持って働いてくれるか

 

上記の通りでして、どんなに頭が良くて優秀でも、「絶対入社する気ないじゃん」という就活生を通す意味はないし、「入社したとしてもモチベーションが上がらなさそう」な学生は採用したくありませんよね。

 

大前提:企業理解は絶対に必要です

「御社に入社したい」や「御社ではモチベーション持って働きます!」と言っても、企業のことを理解していなくては意味がないですからね。

したがって、志望動機を書くためには企業のことをよく調べて、正しく理解することが必要です。

 

つまり、志望動機には手間がかかります。

 

そのため、「ガクチカ」や「自己PR」よりも、志望動機に時間を投資する必要がありますよ。

 

志望動機のテンプレートをご紹介

 

エントリーシートで志望動機を書く場合は、以下の3ステップで書きましょう。

 

  1. 企業のどの点に魅力を感じているか
  2. 上記の理由や根拠
  3. どんな仕事に関わり、何を成し遂げたいか

 

このような感じですね。

なお、イメージしにくいかもなので、具体例をどうぞ。

 

IT×マーケティングに力を注いでいる御社で、日本企業の国際競争力を向上させたいと思っております。なぜなら、今後日本企業が世界規模での競争に勝ち抜いていくためには、従来的な業務効率化によるコスト削減のためのIT活用だけでなく、高度なITの知見を用いたデジタルマーケティングに代表される、売上に直結するIT戦略がより重要になると考えるためです。御社に入社出来た際には、私のグローバル環境でリーダーシップをとった留学の経験や研究で学んだデータ分析の経験を活かし、日本企業の海外進出を強力にサポートしていきたいです。

 

しっかりとそれぞれの要素が書かれていますね。

 

志望動機のコツ①:貴社である必要性を書く

 

エントリーシートで志望動機を書く上で難しいことが「貴社である必要性」ですよね。

なお、他の多くの就活のやり方と同様に、「貴社である必要性」についても、決められた答えはありません。どんな方法で企業の研究をしてもそれは個人の自由です。

 

「何が正しい」「何が間違っている」といった話ではなく、「いろんな方法で、多面的に」企業の情報を収集しようとする姿勢はとても大切なのでお忘れなく。

 

その上で、どういった探し方をすると「貴社である必要性」がより見つかりやすいかという点ですが、下記のような資料を探すのが簡単ですよ。

 

  • 説明会でもらったパンフレット
  • インターネットの新卒採用ページ
  • イベントやOB訪問などで社員から聞いた話

 

一般的に、上記のような説明会や新卒採用ページで企業は「他社とは違う、ウチの魅力はこれですよ」と感じて欲しいことを就活生に伝えるはずですから、まずはしっかりと目を通してみましょう。

 

それでもいまいちよく理解できない、納得できないという場合は「IR情報」をあたってみることも有効です。

※IR情報とは、上場企業が開示を義務付けられている、投資家向けの情報のこと。

 

志望動機のコツ②:具体的に書きすぎない

 

志望動機において、下記のように「具体的に書きすぎる就活生」が多いです。

 

  • 将来御社でこういうことをやってみたい
  • 御社のこのプロジェクトやこの取り組みを推進したい

 

こちらをエントリーシートの志望動機に落とし込むと、以下の通りです。

 

貴社の○○という商品の大ファンです。しかし、私の周りを見るとまだ十分に認知されておらず、残念に感じています。私は貴社の広報担当として○○をより多くの方に知ってもらえるような広報活動を行っていきたいです。

 

まだ入社前であるにも関わらず、「○○がやりたい」という願望、意思があることは非常に素晴らしいことだと思います。

 

しかし、こういった「具体的に○○をやりたい」という志望動機は、かなりの確率で落とされる傾向にあります。特に大手企業の総合職で。

 

なぜなら、「もしその仕事と違う部署に配属されてしまった場合、やる気を出して頑張ってくれるだろうか…?」といったことが懸念に感じられてしまうからですね。

 

特に「企画・広報」などの仕事は、大企業の中でも携わる人が非常に少なく、さらに新卒採用でその部署に配属される可能性は極めて小さいことから、上記のような理由でNGになってしまうことが多いという悲しい事実があります。

 

※ちなみに、当然NGの理由は教えてもらえないので、就活生としては「自己分析と企業研究が足りなかったんだ…」と考えてしまって、同じ理由で落とされ続ける、という悲しいケースも発生します。就活の闇の1つですね。)

なので、このような状況に陥らないようにするための対処方法を2つ書いておきますね。

 

①:抽象度を上げて書く

冒頭にあげた例のように、「貴社の商品を多くの人に知ってもらえるような広報の企画をしたい」と書いてしまうとこれは「仕事」の話です。

一方で、「貴社の商品の認知拡大に関わりたい」という書き方であればどうでしょう。

 

「関わる」だけであれば、いろんな仕事での関わり方がありますよね。広報以外でも、営業として新規顧客を開拓する仕事でも、ある意味商品の認知拡大に「関わる」仕事です。

 

その結果、「いろんな仕事を頑張ってやってくれそうだな」という安心感を読み手に与えることができますよ。

 

②:多くの人が配属される仕事について書く

仕事について書くのであれば、「大部分の人が配属されるであろう仕事」についての志望動機を書きましょう。

理由は、「大手の総合職はいろんな仕事がある」と言っても、最初に携わることになる仕事はだいたい決まっているものだからです。(多くの会社では、現場での営業に配属されます)

 

「大部分の人が携わることになる仕事」について企業研究で調べて、その仕事について、「やりたい」と書くことができれば、「最初の配属でミスマッチになってしまうことはなさそうだな」という点で安心感を与えることができます。

 

以上のように、「①:貴社の○○の事業(商品・サービス)の推進に関わりたい」という抽象的なものであり、「②:多くの新入社員が配属されることになる仕事への志望」ということが伝わるように書けると、エントリーシートの通過率は上がります。

 

おまけ:人事のホンネです

 

さて、ここからは私のホンネです。

上記のアドバイスと全く反対のことを言うようですが、もしあなたが、「このような仕事をしたい!」という具体的で強い想いがあるのであれば、そのままエントリーシートに書くべきです。

 

もちろん、落とされるかもしれません。でも、それが理由で落とされるということは、会社側に、あなたの希望を叶えてあげられる環境が用意出来ないということです。

 

自分をとりつくろって内定をもらって入社をしても、結局のところ会社にとっても新入社員にとってもいいことは何もありません。

 

なので、「落とされる」ことの方が、マッチングの観点からすると「正解」なのです。

 

「受かりたい」ということを目標とするなら、この記事の前半のアドバイスを参考にしてください。でも自分に化粧をしすぎると、正しいマッチングをしてもらえない可能性も高い。要はバランスが大事ということです。

 

意固地になりすぎてどこからも内定が出ないのも困るし、八方美人すぎても入社後にミスマッチになりやすい。

どこでバランスをとるかは、あなた次第ですね。

 

まとめ:エントリーシートの書き方を実践してみよう

まとめ:エントリーシートの書き方を実践してみよう

 

今回は、エントリーシートの書き方を5ステップで解説しました。

 

エントリーシートの書き方

 

就活の中でエントリーシートは、どの企業の選考でも使用されています。

だからこそ、あなたの良さを見せる面接に進むためにも、今回ご紹介したエントリーシートの書き方をマスターしてくださいね。

 

なお、エントリーシートの書き方をマスターしたら、次は【人事が厳選】就活の面接対策におすすめの本を3つ紹介するを読みつつ、面接対策をしてみましょう。